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人狼天使 [読んだ本]


人狼天使(ウルフエンジエル) (第1部) (ノン・ノベル―アダルト・ウルフガイ・シリーズ)

人狼天使(ウルフエンジエル) (第1部) (ノン・ノベル―アダルト・ウルフガイ・シリーズ)

  • 作者: 平井 和正
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 1978/09
  • メディア: 新書



人狼天使(ウルフエンジエル) (第2部) (ノン・ノベル―アダルト・ウルフガイ・シリーズ)

人狼天使(ウルフエンジエル) (第2部) (ノン・ノベル―アダルト・ウルフガイ・シリーズ)

  • 作者: 平井 和正
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 1978/09
  • メディア: 新書



人狼天使 第3部 魔王の使者 (ノン・ノベル 111)

人狼天使 第3部 魔王の使者 (ノン・ノベル 111)

  • 作者: 平井 和正
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 1980/01
  • メディア: 新書


どこへ向かうのか、は知っていたのだ。
しかし、これほどまでとは・・・

さて、これを購入したのは15,6年前のこと。
既に出版社在庫切れ(角川版はあった、と思う)になっていた頃のお話し。
自分の記憶によれば、
1部2部は八重洲ブックセンターでたまたま発見、
3部は神保町の古書店で野ざらしになっていたのをたまたま発見。
・・・
のはずだったが、
さて実物を手にしてみれば、
1部2部には書泉のカバー
3部には実家駅前の古書店の値札が貼り付けてある。
そう、
3部だけ実家住まいの頃、先に発見して買っておいたんだっけ。
1部2部は書泉ブックタワーオープンの時に見つけたんだ。
・・・
しかし、ヒトの記憶というのはアテにならんもんだな。

さて、本編・・・
について余り語りたくはないんだが(笑)
頻出する宗教談義がアクションを阻害、
物語としてはともかく、作品的には破綻してしまっている。
その宗教談義も、まんま新興宗教の、端的に言ってしまうと
薄い
宗教観に根ざしたものなので、所詮
噴飯
に過ぎないシロモノ。なので、途中で、
あんな本こんな本を楽しく読んでしまったのもむべなるかな。(実際の動機は違うにしろ)
ついでに言うと、久しぶりに読むのを再開した本に挟んであった栞が、書店で貰ったと思しき
三宝出版
のモノだった、というのも何かの巡り合わせ(笑)を感じずにいられない。
さらに余談が続くが、このカマル・アル・ザマンの物語が滅法面白く、
文字通り頁を繰る手を休ませない。
ウルフガイどうでもいーや、というくらい。
(しかし、この作品とこの栞の組み合わせは、罰当たり極まりないんだが、
どちらの信者でもないので、気にしないことにする)

ただし、このどーでもいいくウルフガイ。
天上界、魔界勢力云々を
宇宙の破壊を目的とする根元的な悪の勢力と
それに対抗する勢力
と置き換えるとチープな宗教談義もなくなる分、
エンタテイメントとしてそれなりに楽しく読めなくもない。

つまりそれが
幻魔大戦
なワケか、と今さらの話しだが。
実際、終盤はまんま角川版幻魔大戦を思わせるエピソードもあり、
角川版は元々、萬画版のノベライズとしてスタートしたのが、
作者の意図を越えて変質した。
というのはウソで、狙ってやったんだろうな、と思ったり思わなかったり。

そんなこんなで幻魔大戦(半分以上未読)でも読み返すかな、
と思ったが、その幻魔大戦ですら、あぁなっちゃうのが分かってるし、
その後(そして今)、平井がどっちへ向かっていくのかも知っている身としては、
この辺でお別れ、ということで良しとしておくか?

いや、まだ未読のウルフガイが一本残っているのだった。


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