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大江戸ワハハ本舗娯楽座「贋作・三谷幸喜の時間」 [観劇]

娯楽座令和二年2月本公演「贋作・三谷幸喜の時間」
前半戦は本日が最終となります。
水曜木曜のイベントを挟んで金曜から後半戦。

今回、事前情報からあまり期待できる要素がなくて。
追加で出てくるゲスト出演はいつもの方々だし、
(ゲストご本人には不満はないです)
いや、それは構わないし仕方部分はあるとは思うが。
思うんだけど、
小劇団ならではのフットワークの軽さとか
最近あんまないんだよな、ココ。
やっぱ、本体がデカい(演劇業界基準)からなんだろうか。
親会社の意向(威光)に逆らえない子会社、みたいな。

毎度のことながら制作工程(演劇用語として正しいかは知らん)
の遅れは見られるし、それに対して内側から聞こえてくる声が
「いつもどおり笑」とか
「こんなワハハは凄い」とか
そんなんばかりで。
芝居やんじゃないの?今回は。
「三谷幸喜」の看板借りるだけ借りといて
どんな有様なの?これ?
こんなんでえぇの?って。

それでも
小屋入り前17日深夜に書かれたコースケ☆原澄人のブログ
ムラだらけスキだらけの公演を、僕らは一定レベルのクオリティで必ずお届けするとこ(ママ)をお約束します
とのコースケの言葉にはやっぱり背中押された。
こういうの聞かせられるとね。
「○○食べました~」とか、
いやそういうネタもそれはそれでいいんだけど、
公式ブログとして発信しないといけない情報
ってのがあると思うのよ、
やっぱり。

で、迎えた今日。
コースケの言葉に嘘偽りなく、いつもどおり楽しませて頂きましたよ。
しかしながら全く以て「贋作」ではなく、

三谷幸喜トリビュートのバラエティショウ

と言ったところか?
例を挙げる。
オープニングタイトル「ラジオの時間ですよ」
 <阿佐ヶ谷のサウナを借り切って「サウナアイドル」たちは
 ショールーム配信を始めたが…>

三谷作品の「ラジオの時間」と
往年のテレビドラマ「時間ですよ」を
掛け合わせた表題。
実際の内容は舞台を銭湯ならぬサウナに設定したあたり
「時間ですよ」の影響は見られるが、
「ラジオの時間」要素は全くない。
以下全てを挙げるのは差し控えるが、
一事が万事この調子なので、

贋作としてもパロディとしても成立していない。
しかしながら出来上がった演目自体は、
ちゃんと楽しめるものになっているあたり
流石っちゃサスガなんだけど。

ようはこっちが観る前から勝手にハードルあげてただけ、
なんだろうな。
でも
「三谷幸喜」の看板掲げられたら、
ハードルあげてもしょうがないと思わない?
まぁ、それはもういいや。
取りあえずは「芝居」じゃなくて、
演劇要素ありのバラエティショウ
ってことで、いつもどおり気軽に楽しむのがよろしいかと。
「三谷幸喜」ブランドで観に来ちゃったヒトのことは知らん。


今回、気になった演者は
なんと言っても
三宅潤。
持ち味の?気持ち悪さを前回にした役回りがこの日は二つも観れてお得。
他にも「素敵な金だらい」の司会。
「雪之丞変化」のからくり職人もだけど、こういう役やらせるとイイね。
気持ちワルいだけじゃなく。

日替わりの二人芝居では座長雨宮あさひ。
「ウィークエンドシアター」でみせたシンデレラに通ずるテイストというか、
「三匹の糞女」でみせた妄想と思い込みで突っ走る素の部分なのか、
のキャラクターが爽快に炸裂。

そして「ラジオの時間ですよ」での
見せ場を心得たバスタオルの巻き方に感じられる
犬吠埼にゃんのプロ意識の高さ。



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